110614 択一の勉強について

周りにかなり,来年の択一の勉強に向けて対策を開始されている人がいます。
なので,そういう方の参考までに自分の考えを書いておきます。


はじめに言うと,僕は記憶力がすごく悪いです。歴史とかは苦手ですし,
老人かと言われるほど,覚えたことをすぐ忘れます。
周りの人がとってる普通の勉強の仕方では,択一通過は到底無理だと思いました。


そこで僕は,自分の頭以外のものに頼りました。
タクティクスを丁寧に丁寧に潰して,基本書や百選等を参照して
出題された肢の箇所を漏れなくプロットし,全問を完全に理解,消化したうえで,
その理解したところを,自分の言葉で口述し,ICレコーダーに録音するという対策をとりました。
録音数は,1トラック5分程度で,2000トラック程度に達しましたが,それを,
移動中などに2〜3倍速で聞き直すということをずっと行なっていました。
いずれも,先生や先輩のやり方を取り入れたものです。

これだけで,直前の復習などは全然できなかったのですが,
合格者平均点くらいまで達しました。
記憶力の非常に悪い自分にとってはまさに快挙でした。


2年目の今年は,もちろんそれの復習をすれば万全なはずが,
血迷って新しいことをしてしまい,うまく点が伸びませんでした
(それでも合格者平均点近い点数は取れましたが)。

去年やったことの復習をしていれば,もう20〜30点は稼げたように思います。
3日目の刑事系終了後から,民訴だけを,正しい方法で復習して,結果,
民訴はそれだけで(他には一切択一用の復習をせず)85%とれましたから。


結局何が言いたいかというと,各自確立した勉強法があるならば,それをやればよいということです。

今年うまく結果が出せなかった人も,自分に合った,確かな方法論を見つけることが重要だと思います。
肢別を回すことでも,過去問と基本書を照らし合わせることでもいいです。
自分なりの方法論を確立して,それをきちんと消化しないことには,択一通過は難しいのではないかと思います。


タクティクスは本当に良い本です。特に,憲法は素晴らしいです。
なお,先日,裁判所事務官の試験で憲民刑の択一も受けましたが,良問でした。
思ったよりも骨があり,司法試験の対策にもなると思います。
TKC模試よりもずっと良問だと思います。