敗因分析

敗因分析をしたので,結果を書いておく。

1 勉強不足
 今年は本試験で求められていることをかなり分析したが,肝心な自分の力が落ちていた。
基本書も百選も演習書も,1回全体を読むことすらできなかった。これではそもそも聞かれていることがわからないし,わかっても考える素材がない。答える内容が非常に乏しくなる。


2 問題点に気づかない,論じる視点・枠組みが決まらない
2種類あると思う。ひとつは,知識が少ないゆえ,引き出しが足りない。これは知識を増やし,応用のための視点,思考枠組みを身につけて行くしかない。今年は,条文の文言を解釈して当てはめるという三段論法の大切さはかなり学んだと思う。しかし,たとえば刑法の正当防衛で,事例の中のどれが侵害でどれが防衛なのか分からないという始末だった。行為を切り分けて分析するといった思考枠組みが身に付いていないからだ。これでは三段論法を展開しようにもできない。

もうひとつは,問題文の事案理解・分析能力。要は誰が何をしてるのかがわからない。刑訴で誰が何してどういう捜査をしたかを一読して理解できないようではきつい。3回読めばやっと理解できるようになることがあるが,3回も読んでいる時間はない。この点は,今年は百選の事案を多数読むなどして訓練したつもりだったが,1週間やめるとすぐ元に戻るらしい。直前期に復習のインプットをしたら遅くなった。

この2種類の問題を改善するために,インプットに加えて,問題演習をする。どちらもこの2つを改善するという目的を意識して進めて行く。


これから対策をしていく。最終的に上の1,2の問題が乗り切れれば,あとは精神的に耐えられるか,緊張を乗り越えられるかだろう。
ただし,日々の勉強においては,日々克服しなければならない,日常の課題が山積している。
たとえば本を読むスピードが遅い,記憶が悪い,集中力がないといったことだ。
自分は実に司法試験に受かりにくい体質だと思う。それはすでに2回落ちていることからもわかることだ。愚痴をいうつもりはないが,これを乗り越えるのは相当険しい道のりになるだろう。これで受かれば,残りの人生を胸を張って生きていけるような気がする。


今後の勉強記録は別の場所で始めることにする。